鉄とサビの関係-コーヒーブレイク話


「アイアンって錆びるでしょう?
それがね~?!」

と、言われるお客様、いらっしゃいます。

ごもっともな、ご意見です。

でも、それは、錆びて見っともなくなった門扉とか、フェンス等の鉄製品を、
公園や遊園地などで見かけることの方が多いからだと思います。

サビダレが白い壁に流れていたら、がっかりです。
鉄がぼろぼろになっていたら、それはショックです。
やっぱりね~と思われますか?

鉄が10年以上経って、おしゃれに渋くて、かっこよくなったところ、
ご覧になったことありますか?

最初の塗装はどうしてもピッカピカの新品、
他の建物から浮いてしまうこともあります。
(わざと、アンティーク加工をされる方もいらっしゃいます。)

無垢鉄は、10年以上経つと、
新品→→色が落ち着く→→紫外線や風雨で微妙に変色し、
その地域にあった落ち着いた色に収まる

これが、本物を持たれた方の、ロートアイアンの楽しみ方です。
無垢鉄は朽ちることはありません(あなたの世代と、次の世代も。)
もちろん、あなただけの色にするには、最初の丁寧な塗装処理が基本です。

先日、あるお宅のお写真から、
「この色がいい」とおっしゃるお客様いらっしゃいました。

そのお宅の門扉と周りのオブジェは、グレーだったのですが、
10年経過され、グリーンと、ブルーと、グレーが混ざったような、
渋い、何とも言えない色になっていました。

塗装用の色見本で近いものを探しましたが、ありませんでした。

こういった味の出るアンティークは、
人と自然のコラボレーション力です。
丹精込められたお庭の経過に近い、
気の長い、ゆとりの大人の楽しみ方です。

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