作品が出来るまでには、それぞれ小さな物語があります。
それは、どの作品も簡単には出来ないということ。
途中、試行錯誤の努力があります。
先日の「ロートアイアンの森」展示会で、入口横に展示しましたディスプレイ台「いぶき」。
ディスプレイ台を制作することに決まった時、
ロートアイアンの得意技、伸びやかで自由な表現をしたいと思いました。
まずラフスケッチで、「つた」の自然な形を描き、それに棚を付けていきました。
使用上、棚は地面と平行でないと、置いたものが転がり落ちます。(当然)
でも、縦一列に並ぶ必要はありません。
4本のつたに合わせて、それぞれの棚を左右に自由にずらしました。
このずらし方が大変でした。
規則的にずらそうとすると、「つた」が抵抗します!
そして、それぞれの棚の奥に落下防止としてリボンのストッパーを付けました。
リボンは溶接で付けてあるのではなく、一筆書きで繋がっています。
空に向いた4つの若葉「いぶき」が、これからどんどん成長する勢いを表し、
すがすがしくて、それていて微笑ましい存在で、運気を高めてくれそうです。
ガラスの棚板は4㎜厚を使用することで、安心感を持たせました。
角を丸め、断面は安全加工を施してあります。
さらに、棚板すべり止めストッパーを付け、安全性に配慮しました。
リビングに、玄関に、レストラン、ブティック等おしゃれな店舗に、
お奨めします。
家具製作の常識にとらわれないデザイン、
ロートアイアンの一品ものです!